近年,燃料の枯渇問題や環境問題等の観点から「再生可能エネルギー」の重要性が高まっている。本研究室では「海洋再生可能エネルギー」を中心に自然エネルギーを利用した発電方法について日夜研究を行っている。


可変翼枚数風力発電装置の制御に関する研究



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Wind Turbine Generator System with Contorolling the Number of Blades
可変翼枚数風力発電装置とは・・・
プロペラ型風車の翼枚数による特性の違い(以下参照)を利用した風車である。

一般的なプロペラ型風車の特性は次のようになる。
翼枚数の多い風車起動性は高いが,効率が低い
翼枚数の少ない風車効率は高いが,起動性が低い

  これら双方の利点を得るには状況に応じて翼枚数を変更すればよいが、構造が複雑になる恐れがある。そこで,より簡易な方法により翼枚数を可変することのできる風力発電装置を提案する。
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同一シャフト上に取り付けられた2つの3枚翼ロータを有する供試装置を用いて図1に示すようなブレード重ね角θ及びロータの間隔Lをパラメータとした始動特性や出力特性に関する実験を行った。その結果,ロータ間隔が近いほど,またブレードの重ね角が大きいほど始動特性の良好となること,重ね角を0度とすることにより,風車の効率が良好となることが明らかとなった。

  供試装置の出力特性について検討を行った。図3にその結果を示す。(図3の詳細を見る)
 ブレードの重ね角θ,ロータの間隔Lの場合の始動風速について検討を行った。図2にその結果を示す。(図2の詳細を見る)
ローターの間隔L
重ね角θ

図1 重ね角θ,ロータの間隔Lの定義

実験的検討
始動特性に関する検討
始動特性に関する検討
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図2 供試装置の始動特性.
図3 CP-λ特性グラフ
 本風車の基本的な定常特性が明らかとなったので,今後は諸特性解析及び高効率運転に関する検討を行う予定である。

図4 動作実験

(画像をクリックすると動画が再生されます。サーバー負荷低減のためダウンロードしてからご覧ください。)

今後の予定