現在，普及しているIH（Induction Heating）クッキングヒータ（以下，IH 調理器）は，一般に内部で商用電源（100V-50Hz）を直流へ順変換してから，高周波交流（e.x.
20kHz）へ逆変換する間接変換手法が使用されています。しかし，同方法は商用電源を直流に変換しているため，部品点数が多くなります。そこで，本研究室では部品点数が少なく，且つ，ダイオードで逆阻止耐性をもたせたMOS-FET
を逆並列接続して構成した双方向スイッチによるIH 調理器用のAC-AC直接変換回路を提案しました。昨年度研究として提案したIH 調理器用AC-AC直接変換回路の動作確認を行い，50Hz
を直接20kHz へ変換できること確認した。今後はターンオフ損失の改善を行い，大電力時の加熱特性を明らかにする。